木材の防腐処理

 木材の防腐処理は環境に良いと言えるのでしょうか?
環境問題や廃材問題などが山積みの今日、
木材に防腐処理を施すことは本当に必要なのでしょうか?
例えば、室内で使う木製の机や椅子に防腐処理は必要ありません。
なぜならば、腐らないからです。
腐ることが考えられない製品に
腐ることを防ぐ処理をする必要はないのです。
木が腐るのは、水(湿気)、空気、温度の
3原因が全て揃った場合です。
ですから、水の中に沈みっぱなしの木工沈床も
防腐処理の必要はありません。
 では、雨に濡れたり乾いたり、
またはジメジメした地面に
接したりするような
屋外で使用する木製品
(例えばベンチやテーブル)
全てに防腐処理が
必要なのでしょうか?
答えは、NOです。
日本の材料で言えば、
栗・ケヤキなどの堅木は
木質密度が高く防腐剤が、
材の表面から1〜2mm程度しか浸潤しません。
加圧注入による木材防腐処理は浸潤度と耐朽性は比例します。
木材の表面から、より奥深くまで浸潤すれば、
耐朽性が上がるということです。
逆に言えば木材の表面から1〜2mm程度の浸潤しかないものに、
わざわざ加圧注入による木材の防腐処理を行う必要は
ないといえるでしょう。
 またそのような堅い木は、もともと心材の耐朽性が大きく、
防腐未処理であっても、腐りにくい木材ですから、
加圧注入による防腐処理の必要性はやはり低いと言えるでしょう。
また海外より輸入されて、
現在外構材として使用されている堅い木も同様です。
よって、屋外で使用する木製品には、
堅い木を利用することが耐朽性の面から見れば
防腐処理をしなくても耐用年数が保て、理想的といえるでしょう。
 しかし、問題点が何点かあります。
一つは堅木は堅いゆえ加工がしにくいという点。
また一つは、希少な為、高価だという点。
一部の輸入材においては、乱伐、
密輸されている材料もあるのです。
自分達の生活の豊かさの為に、
他国の環境をないがしろに考えても良いものでしょうか?
国内には加工もしやすく手にも入りやすい材料が
ないのでしょうか?
国内の代表的な材料として、杉材があります。
しかし、杉は屋外製品には余り向いていません。
堅木と違い、柔らかいゆえに屋外で使用すると
腐朽しやすく腐りやすい木材だからです。
防腐処理をしない未処理で屋外で利用すれば、
設置状況や施工方法にも左右されますが、
腐食が3年くらいから始まります。
腐りにくいと言われている
心材でさえ4年の耐朽年数しかありません。
 昔の人は成長が早く
真っ直ぐに伸びる杉を財産に
思い大切に育ててきました。
しかし、近年、安価に手に入る
外材の輸入率の上昇に比例し
国内杉の価値は落下。
また戦後、
復興事業のひとつに膨大な
植林事業が行われましたが、
杉の価格の低下に伴い
手入れをする費用が捻出出来ず、
枝打ち、間伐などの作業が
遅れています。
 それらの結果、これから材として活用する年輪になった杉が
山で取り残されているのです。
その杉材にスポットを当ててみると、
杉や間伐材それ自身は耐朽性に欠けますが、
薬剤を注入しやすい辺材層が多いので、適切に防腐処理をすれば
一転して高耐朽性木材に転換させることが出来きます。
地域の資源の森林、杉や杉の間伐材を屋外製品に
幅広く活かすことが出来れば木材の防腐処理とは、
日本の森林を守り地球環境を守ることにも
繋がることになるのではないでしょうか。

 

木材の防腐処理

防腐防蟻処理品質規格

処理木材と未処理材の比較

加工ポイント

設計ポイント

 

 


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